農事組合法人の代表もしています。この時期は、もう農繁期で農作業の合間に仕事してます。5月になったら田植えがはじまるので、今はもっぱら田んぼで作業です。そこで活躍するのがトラクター。うちのトラクターは親戚が離農して、譲ってもらったもので、随分と古いものです。それでもまだまだ活躍してもらわねばなりません。しかし、突然ですが、壊れました。
アタッチメントを操作する油圧シリンダーから、オイルが漏れています。ちょうどその日の作業を終えて、トラクターを降りるとオイルの匂いがする。急いで農機具店に連絡して、修理してもらうことに。すぐに対応してくれて、メーカーに部品を取り寄せるとのこと。安心していた矢先、担当者から電話があって、部品がない、という。つまり、もうこのトラクターは使えないということです。しばらく頭が真っ白になった。まだ春作業ははじまったばかり。
昨年、相続のお客様で、その方も農業されていて、近所にどんなに古い農機具もなおす人がいて、本当にありがたい、なんて話を聞いてまして、あ、とそのことを思い出しました。多分その人を私は知っている、はず。うちの子の同級生のお父さんだったような。すぐに電話番号を調べて、連絡しました。
要件を伝えると、すぐに見に来てくれました。これならおそらくなおるな、と。昨日はこの2つ前の型のトラクター修理したばかりっすよ、と。さっきまでメーカーの営業さん来てたんで、すぐ確認します。そして、修理できると。
前の農機具店さんは、この油圧シリンダーがない、ということらしい。しかし、この彼は油圧シリンダーを修理するわけです。
客の課題を解決する、まさにビジネスの基本を感じました。
トラクターが壊れた → 油圧シリンダーが壊れた
ここで終わったのが、農機具店さん。
トラクターが壊れた → 油圧シリンダーが壊れた → 油圧シリンダーを修理 → トラクター、なおった
ただモノ、サービスを売るのではなく、それをとおして客の課題を解決する。ドラッカーの例えにでもできてきそうな話でした。