相続って難しいですよね。なぜなら、相続の手続きをすること自体が、一生のうちに数回あるか、ないかくらいのことだからです。そもそも回数が少ないので、覚えられないし、しかも手続きが複雑です。ここでは相続の基礎の基礎のところから解説します。
相続とは
相続とは、辞書によると、うけつぐこと、あります。亡くなった人からその人の所有していた財産、遺産と言ったりしますが、うけつぐことです。なぜややこしい手続きが必要になるかというと、亡くなった人に誰が何をうけついでよいか、聞くことができないからです。例えば、私の持っているリンゴを1つ、あなたにあげる、私がリンゴをあなたにあげる、という意志があり、それをあなたや第三者に伝えることができます。契約書を交わすことも。しかし、亡くなった人の意思を確認することはできません。ですから、民法という法律で相続の方法が定められているのです。
何を
「相続財産」です。遺産と言ったりしますが、法律では相続財産です。相続財産は亡くなった人が所有していたものすべてです。実際には金銭的な価値の高い不動産、金融資産を意味します。美術品や宝石などの高価なものも含まれることもあります。
誰が
相続財産を相続できる権利のある人を、「相続人」と言います。相続人は配偶者や子どもだったり、親だったり、孫や甥姪ということもあります。亡くなった人は手続きできませんので、相続人が手続きします。あらかじめトラブルが予想される場合は、弁護士などに依頼することもあります。
誰に
これも相続人です。相続人はどのように相続財産を分けるかを話し合って決めます。この話し合いを遺産分割協議と言い、話し合った結果を記したものを「遺産分割協議書」と言います。
何する
遺産分割協議書ができてしまえば、あとはその内容のとおりに手続きを進めます。不動産であれば法務局で所有権の移転登記を、預貯金であれば金融機関で、証券等であれば証券会社で手続きして、名義を変更します。
相続の手続きが全て終わったら、最後に「相続税」の申告です。相続税には基礎控除があって、ほとんど人は相続税の申告納税は該当しませんでしたが、改正により控除額が引き下げられました。これにより今まで該当しなかった人も、申告納税が必要かもしれませんので、注意が必要です。
まとめ
相続について、基礎の基礎について解説しました。大まかなイメージは掴んでいただけたと思います。詳しい内容についても解説していますので、そちらも参照してください。